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小泉八雲来熊120年記念 講演会とシンポジウム 清和文楽公演のお知らせ

熊本スピリッツ発信協議会、小泉八雲来熊120年記念事業実行委員会、熊本大学の主催で、講演会とシンポジウム、清和文楽公演が開催されます。

本年は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)来熊120年で熊本においても記念すべき年にあたります。この機にハーン曾孫の小泉凡先生、ハーン研究家の池田雅之先生をお招きしてハーン顕彰のための記念の講演会とシンポジウムを開き、熊本県の無形重要文化財清和文楽の「雪女」の公演とハーンの愛したアイルランド音楽の公演も予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。

なお、当協会は本イベントを後援しております。また、当日開催を予定していた市民講座「アイルランド音楽の世界」は本イベントの「ハーンの愛したアイルランド音楽」に代えさせていただきます。

本イベントは文化庁文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業の補助対象事業です。

  • イベント名 小泉八雲来熊120年記念 講演会とシンポジウム 清和文楽公演
  • 主催 熊本スピリッツ発信協議会 小泉八雲来熊120年記念事業実行委員会 熊本大学
  • 日時 2011年11月26日(土) 13時00分~17時00分
  • 会場 熊本大学工学部百周年記念館
  • プログラム
    • 13時00分 開会の辞
    • 13時05分
      • 基調講演 『ハーンと熊本 -丸山学の民俗学とハーン-』
      • 講師 小泉凡氏(島根県立大学教授 ハーン曾孫)
    • 14時00分
    • 14時30分 休憩
    • 14時45分
      • ハーンシンポジウム 『ハーン来熊120年(これまでとこれから)-ハーンの多面性の底流にあるもの-』
      • パネリスト
      • コメンテイター
        • 小泉凡氏
      • 司会
    • 16時10分
      • 熊本県指定重要無形文化財・清和文楽 『雪女』公演
    • 17時00分 閉会の辞
  • 入場無料

 

小泉八雲来熊120年記念
小泉八雲来熊120年記念

熊本アイルランド協会事務局

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3 アイルランド 3-4 アイルランドの音楽

ハーンが愛した音楽

本間康夫(崇城大学芸術学部デザイン学科)
2010年(第12期)市民講座「アイルランドの魅力」(5回シリーズの第1回)
お菓子の香梅帯山店 ドゥ・アート・スペース

 本講座を音声(mp3)でお聴きになれます→第1部(8.5MB)・第2部(17.5MB)

 235年にわたる鎖国時代を経て、江戸から明治へ代わり、日本が急激に世界を意識し、近代化の名の下に西洋の文化を輸入した、まさにその時代(1890年・明治23年)にラフカディオ・ハーンが日本にやってきた。音楽教育においても例外ではなく、政治的な意図と、日本人の受容力の高さ?が、合致して、驚異的なスピードで、「西洋の近代音楽だけが、民族を超えて価値のある普遍的体系をもつ」という考え方に染まってしまった歴史に大変興味を覚える。

 日本では1879年(明治12年)に東京藝術大学の前身である音楽取調掛が設けられ、音楽研究および西洋音楽をベースとした音楽教育(唱歌教育)の形成の取り組みが始められた。1881年(明治14年)に「小学唱歌集」初編の出版届け出がなされる。音楽取調掛を率いたのは伊沢修二だが、彼は、アメリカ留学時代、日本が文化的に遅れているとの判断に立った人物で、情操教育としての音楽を国家レベルで国民に教えなくてはならないという理念の持ち主だった。後に近代的な日本美術の形成に力を尽くすことになる岡倉覚三(岡倉天心)は、音楽取調掛の最初期に通訳としてかかわった。

 さらに、米国の音楽教育家であるルーサー・ホワイティング・メーソンの存在を忘れるわけにはいかない。ルーサー・メーソンは、メイン州のターナー生まれ。アメリカ各地で長年音楽の教師を勤めた。おもに独学で音楽教育を確立し、歌の収集を行い、音楽教科書と音楽の掛図を公刊し、音楽教育の革新に成功した。合衆国では主に初等音楽教育の第一人者であった。1864年から1879年のボストン滞在時代に、合衆国に留学していた文部省の伊沢修二に唱歌の指導をしたのが縁となり、1880年に明治政府に招聘され日本に渡った。メーソンは音楽取調掛の担当官(御用係)となった伊沢とともに、音楽教員の育成方法や教育プログラムの開発を行った。「小學唱歌集」にも関わった。日本にピアノとバイエルの「ピアノ奏法入門書」を持ち込んだのもメーソンである。メーソンは岡倉天心とも親しかったという。メーソンは日本の西洋音楽教育の基礎を築いたのち、1882年に日本を離れた。メーソンは滞在の延長を望んだが、おもに予算の都合でその希望はかなえられなかった。

 メーソン離日後、しばらく後任はいなかった。1883年(明治16年)6 月からは、かねてより海軍軍楽隊教師として滞日していたエッケルト(ドイツ)が、音楽取調掛を指導するようになる。日本のドイツ音楽偏重志向はこのときから始まると言えるかもしれない。音楽取調掛は一時音楽取調所と称されるが、またすぐに元に戻る。1887年(明治20年)には東京音楽学校に昇格した。のちに滝廉太郎がドイツへ留学し、日本人による初の西洋音楽の様式による作曲が行われる。滝が世に出した器楽曲はピアノのためのメヌエットと憾みの2つであった。滝は帰国後に多くの唱歌を作曲するが、結核により夭折してしまう。(引用:Wikipedia)

 教育において西洋音楽一辺倒になった理由は、大きく分けて次の二点に絞ることが出来るかもしれない。その第一は、音楽の国際的な性格を余りに強く過信したこと、第二は、教育の体系を作った人々が本当には伝統音楽を正しく認識していなかったことである。

 日本の音楽というイメージからすれば、三味線とか、筝、尺八、琵琶という楽器を使う江戸時代の音楽の方が、雅楽よりももっとぴったり来るかも知れない。それに日本の雅楽と歴史的に関係があり、非常によく似た音楽は、韓国、台湾、ベトナムにもある。だから、雅楽は、日本の代表的な音楽と云い切ることは出来ないし、日本だけにしかない、いわゆる日本独特の音楽でもないのである。

 来日以降のハーンは、日本民族の感情を知るうえで、民俗音楽の比較研究が極めて有効である、という立場を鮮明に打ち出した。すなわち、雅楽というような宮廷社寺の音楽よりも、鳥のさえずり、蝉の鳴き声と同様に、豊年踊り唄、盆踊り唄、わらべうた等々の、野山に響く民衆の歌の方に、一層深い興味をもったことは事実である。しかし、ハーンがまだ30代の頃、1884年12月から翌年の5月まで開催された、ニューオーリンズ万国産業博覧会の日本関係の展示場で、初めて琴、篳篥、琵琶、三味線その他日本の古楽器を目にした。その部屋には古楽器のほかに、日本語から翻訳された、さまざまの音楽関係の文献も陳列してあった。ハーンを喜ばせたのは、古代ギリシャの音楽と日本の音楽との類似性を指摘し、有名なアポロ讃歌が雅楽の盤渉(ばんしき)調と呼ばれるものに正確に対応する、という伊沢修二の論文だったのである。(引用:「小泉八雲と隠岐」風呂鞏)

本間康夫氏(2010年5月22日)
本間康夫氏(2010年5月22日)
アイリッシュ・クリーム(2010年5月22日)
アイリッシュ・クリーム(2010年5月22日)
市民講座の様子(2010年5月22日)
市民講座の様子(2010年5月22日)
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2009年度熊本アイルランド協会忘年会

2009年12月19日18時から、熊本交通センターホテル6F椿の間にて、2009年度熊本アイルランド協会忘年会が開催されました。
開催に先立ち、熊本朝日放送株式会社(KAB)代表取締役社長植田義浩氏より、「歩く」と題して卓話を頂戴いたしました。
懇親会は会長の副島隆氏の挨拶に始まり、会場1番乗りされた名誉会長の中島最吉氏に乾杯の音頭をとっていただきました。
食事と歓談をしばらく楽しんだ後、相津美幸氏がフラ(ダンス)のインストラクターを務めていらっしゃるご縁で、吉永フラ・タヒチアンダンススクール様にフラ3曲とタヒチアンダンス2曲を披露され、さらに日本ケルト協会の会員でもある森下博晴氏とアイリッシュ・クリームメンバーの本間康夫氏によるアイリッシュダンスの初歩のステップについてご教授いただきました。

吉永フラ・ダンススクール1(2009年12月19日)
吉永フラ・ダンススクール1(2009年12月19日)
吉永フラ・ダンススクール2(2009年12月19日)
吉永フラ・ダンススクール2(2009年12月19日)
本間康夫氏(2009年12月19日)
本間康夫氏(2009年12月19日)
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ジャッキー・デイリー with 守安功&雅子 コンサート

2006年11月23日(祝)15時から、熊本市総合女性センターで、アイルランド伝統音楽の調べCONCERT2006が開催。会場に約200人のファンが訪れた。ジャッキー・デイリー(Jackie Daly)氏と守安功&雅子(もりやすいさお&まさこ)夫妻が現れコンサート開始。演奏曲目はO’Farrell’s Welcome To Limerick、Coast of Austria、Inishmore、五木の子守歌、ねんねんころりよなど約20曲。地元のアイルランド伝統音楽演奏グループ「アイリッシュ・クリーム」なども共演、会場を盛り上げた。コンサート終了後、午後7時から10時まで市役所14階レストラン「彩」でウェルカムパーティー。

熊本アイルランド協会事務局