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「現在(いま)に生きるハーン」(小泉八雲没後120年記念事業)のお知らせ

「現在(いま)に生きるハーン」と題し、2024年11月16日(土)と17日(日)に小泉八雲没後120年記念事業を実施します。小泉凡氏の講演やマリ・クリスティーヌ氏との対談、清和文楽の公演、ハーン作品漫画の表彰や展示、アイルランド音楽の演奏、青柳のはなしの朗読と踊りなど内容が充実しています。両日とも入場無料です。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

また、小泉八雲の『怪談』のワンシーンを漫画で描いた作品(高校生以下に限ります)や、当日の運営をお手伝いいただける学生ボランティアを、それぞれ募集しています。この記事の後半に募集要項を掲載していますので、ぜひご覧ください。

目次

共通情報

2024年11月16日(土)

  • 13:30
    記念講演「現在(いま)に生きるハーン」
    講師:小泉凡(小泉八雲 曾孫)
  • 14:30
    清和文楽公演
    演目:雪おんな

2024年11月17日(日)

  • 13:00
    漫画入選表彰式
  • 13:30
    記念対談「次世代につなぐハーン」
    対談者:小泉凡×マリ・クリスティーヌ(東京女子大学客員教授)
    ファシリテーター:西川盛雄(熊本八雲会会長 熊本大学名誉教授)
  • 14:30
    アイルランド音楽
    演奏:アイリッシュ・クリーム
  • 15:10
    ハーン作品「青柳」朗読と踊り
    朗読:古木信子(作家 元RKKアナウンサー)
    踊り:高濱流光華々(日本舞踊家)

小泉凡 プロフィール

小泉八雲記念館館長・焼津小泉八雲記念館名誉館長・島根県立大学短期大学部名誉教授。1961年東京生まれ。成城大学同大学院で民族学を専攻後、1987年に松江へ赴任。妖怪、怪談を切り口に、文化資源を発掘し観光・文化創造に生かす実践活動や、小泉八雲の「オープン・マインド」を社会に活かすプロジェクトを世界のゆかりの地で展開する。一連の活動が評価され、2022年度全国日本学士会アカデミア賞を受賞。主著に『民俗学者・小泉八雲』、『怪談四代記―八雲のいたずら』、『小泉八雲と妖怪』ほか。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)曾孫、日本ペンクラブ会員。

マリ・クリスティーヌ プロフィール

異文化コミュニケーター。東京都生まれ。東京女子大学客員教授。
講演会やシンポジウムなどの司会を通して国際異文化交流の橋渡し役として活躍。
2000年NPO法人「アジアの女性と子供ネットワーク」を設立。2000-2015年国際連合人間居住計画(ハビタット)の親善大使を務める。ヘルン文庫のある富山大学の客員研究員を務め、ハーンについても詳しい。

清和文楽

人形浄瑠璃「文楽」は、日本を代表する伝統芸能の一つで、太夫・三味線・人形が一体となった総合芸術です。清和文楽は江戸時代末期の嘉永年間(1850年ごろ)、山都町(旧・清和村)を訪れた淡路の人形芝居の一座から浄瑠璃好きな村人が人形を買い求め、技術を習ったのが始まりです。清和文楽の一座は農家の人々で構成され、純粋な楽しみとして地域のお宮の農村舞台で奉納芝居を上演したり、各地の行事に招かれたりするなどして、伝承してきました。

アイルランド音楽 ~現代に受け継がれる生きた伝統~

演奏者 Irish Cream & Friends
曲目

  1. Sidh Beag Agus Sidh Mor
  2. Ballyfin Polka
  3. Patsy Geary’s
  4. Leckan Mor
  5. Da Slokit Light
  6. Joh Ryan’s Polka
  7. Inisheer
  8. 春の日の花と輝く など

朗読と踊り ハーン作品「青柳」

朗読:古木信子(作家・元RKKアナウンサー)
踊り:高濱流光華々(日本舞踊家)
小泉八雲「怪談」のなかから「青柳のはなし」を朗読と創作舞踊で表現します。

現在(いま)の生きるハーン チラシ(PDF)

現在(いま)に生きるハーン チラシ
現在(いま)に生きるハーン チラシ

小泉八雲の名作を漫画で描く作品募集

記念事業の一環として、ハーンから学ぶ「現在(いま)に生きるハーン」と題して、八雲が発信した文化資源を再認識するとともに次世代を担う青少年がハーンの精神について学ぶ機会として、小泉八雲の名作『怪談』を漫画で描く作品を募集します。

募集要項

  • 対象
    県下高校生以下
  • 募集作品
    17編の『怪談』の中から1編を選んで、印象に残ったワンシーンを漫画で描く
  • 募集期間
    2024年8月1日~2024年9月20日(当日消印有効)
  • 発表
    2024年10月中旬(10作品を選考し、入賞者のみ通知します)
  • 表彰式
    2024年11月17日(日)13時~ ホテル熊本テルサ
  • 賞状と副賞
    賞状と副賞(クオカード5千円、入賞者10名全員)
  • 応募方法
    次の必要事項を記入の上、応募作品に添付して郵送で応募(メール不可)。
    • 怪談の作品名
    • 氏名
    • 年齢
    • 連絡先
    • 住所
    • 学校名
    • 学年
  • 審査方法
    熊本大学文学部附属国際マンガ学教育センターにて審査を行い、受賞作品を10作品決定します。
  • 参加費
    無料
  • 応募資格
    • 原稿サイズおよび枚数は、A3もしくはA4で1枚(1シーンを1コマ~8コマ程度で描く)
    • 作品の欄外に、選択した『怪談』の作品名、氏名、年齢、住所、学校名、学年を記入する
    • カラーでの応募も受け付ける
    • セリフははっきりと読みやすく書く
    • 作品は、出力紙で提出(郵送)
    • 入賞作品の決定後は、直筆でない場合は元の電子データでの提出を求めます
  • 送付先
    • 〒862-0959 熊本市中央区白山1-6-31 株式会社お菓子の香梅内 小泉八雲没後120年記念事業実行委員会事務局 小泉八雲の名作を漫画で描く作品募集係りあて

小泉八雲怪談17編

  1. 耳なし芳一のはなし(The Story of Mimi-Nashi-Hoichi)
  2. おしどり(Oshidori)
  3. お貞のはなし(The Story of O-Tei)
  4. 乳母さくら(Ubazakura)
  5. かけひき(Diplomacy)
  6. 鏡と鐘(Of A Mirror And A Bell)
  7. 食人鬼(Jikininki)
  8. むじな(Mujina)
  9. ろくろ首(Rokuro-kubi)
  10. 葬られた秘密(A Dead Secret)
  11. 雪女(Yuki-Onna)
  12. 青柳のはなし(The Story of Aoyagi)
  13. 十六ざくら(Jiu-Roku-Zakura)
  14. 安芸之助の夢(The Dream of Akinosuke)
  15. 力ばか(Riki-Baka)
  16. 日まわり(Hi-mawari)
  17. 蓬莱(Horai)

注意事項 次の作品募集チラシ(PDF)をご確認ください

小泉八雲の名作を漫画で描く作品募集 チラシ
小泉八雲の名作を漫画で描く作品募集 チラシ

学生ボランティア募集要項

  • 日時と人数
    • 2024年11月16日(土) 10:00~16:30 定員20名
    • 2024年11月17日(日) 10:00~16:30 定員20名
    • 両日ともに定員になり次第締め切ります
  • 会場
    ホテル熊本テルサ
  • 昼食
    弁当を用意します
  • 内容
    1. 会場受付(資料配布など)
    2. 会場内整理・誘導
    3. 展示準備・案内
    4. 壇上の展開のアシスト
    5. 表彰式のアシスト など
  • 申込方法
  • 申込先
    • FAX 096-372-1857
    • メール office[at]kumamoto-ireland.org ([at]を@へ置換してください)
    • 郵送 〒862-0959 熊本市中央区白山1-6-31 株式会社お菓子の香梅内 小泉八雲没後120年記念事業実行委員会事務局
現在(いま)に生きるハーン 学生ボランティア募集 チラシ
現在(いま)に生きるハーン 学生ボランティア募集 チラシ

お問い合わせ

株式会社お菓子の香梅内 小泉八雲没後120年記念事業実行委員会事務局
電話 096-366-5151
FAX 096-372-1857
メール office[atmark]kumamoto-ireland.org ([atmark]を@に置換してください)
住所 〒862-0959 熊本市中央区白山1-6-31

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2020年(第22期)市民講座のお知らせ

 1891(明治24)年五高に英語教師として来熊し、当時の青年に多大の影響を与えたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を通して熊本とアイルランドは深い関係にあります。
当協会は関係各界の協力を得て1998(平成10)年以来「ハーンと熊本」、父の祖国である「アイルランドの社会と文化」などの市民講座をこれまで21期(115回)にわたり開催してきました。
 2020(令和2)年・第22期の市民講座は年間テーマを『アイルランドの記憶の玉手箱』として、以下の通り開催いたします。 この市民講座はケルトの心と日本人の心との快い共鳴の場です。 どうぞ来て楽しんでいただければ幸いです。 沢山のご参加をお待ちしています。

年間テーマ『アイルランドの記憶の玉手箱』
 アイルランドの記憶の玉手箱を開いてみましょう。まずは地形の記憶の風景が見えます。高い山はあリません。急流を思わせる大河もありません。湖はありますが規模は小さいです。ドラムリンという低い丘陵の地形がうねるように続いています。元々イングランドとは陸続きであったのが氷河が溶けて現在の地形になりました。この記憶の玉手箱には哀しみの十字架が見えます。アイルランドの人を含むケルト人は元々ヨーロッパから入った遊牧民でした。彼らは政治的にまとまった「国家」を形成することはなかった。それゆえローマ帝国やゲルマン民族との戦いに敗れ、彼らの支配下に入った。12世紀のヘンリー二世の侵攻、17世紀のクロムウェルの大破壊、19世紀のジャガイモの大飢饉などがありました。
 しかしこの玉手箱にはアイルランドの人々の「芸術・文化」の金字塔が多く見られます。8世紀のケルズの書は世界一美しい書物。近代のS.ベケット、S.B.イェイツ、S.ヒーニーなどノーベル賞作家・詩人が多くいます。リバーダンスや現代音楽のエンヤもここに付記しておきましょう。
 この市民講座ではケルト(アイルランド)の人たちの記憶の玉手箱に光を当てます。それは同時にアイルランド人を父親としてもつラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の心に少しでも近づくことになります。熊本に三年住み、名作を多く遺してくれたハーンです。彼の熊本における顕彰の意味を込めてアイルランドのことを想い出すことは大切なことであるに違いありません。

なお、どなたでも受講でき、受講料は無料ですが、会場により参加費(飲み物とお菓子代)や入館料が必要です。詳細は当協会事務局までお問い合わせください。

日程演題講師会場等
[中止]
5/30
(土)
[中止]
アイルランドと
イングランド
[中止]
西川盛雄氏
熊本大学名誉教授
[中止]
※1
[中止]
6/27
(土)
[中止]
アイルランド音楽の魅力
[中止]
本間康夫氏
崇城大学名誉教授 他
[中止]
※1
[中止]
8/22
(土)
[中止]
アイルランドにおける
水の信仰
[中止]
高木朝子氏
熊本高専准教授
[中止]
※1
[中止]
9/19
(土)
[中止]
八雲のヒストリア
=音楽と朗読=
[中止]
鮎川久雄氏
熊本八雲会副会長 他
[中止]
※1
[中止]
10/17
(土)
[中止]
ドルイドとハーンの
宗教観
[中止]
坂本弘敏氏
小泉八雲熊本旧居館長
[中止]
※2
[中止]
12/5
(土)
[中止]
ハーン作品の朗読
[中止]
斉藤幸子氏 他
石蕗(つわぶき)の花の会
[中止]
※1
12/5
(土)
ラフカディオ・ハーンと
感染症
西川盛雄氏
熊本大学名誉教授
※1
開講時間はいずれも14:00~15:30の90分
※1お菓子の香梅帯山店ドゥ・アート・スペース
受講料無料、飲み物とお菓子代200円
※2小泉八雲熊本旧居
受講料無料、当面の間入館料は無料

協力団体:熊本八雲会・小泉八雲熊本旧居保存会・熊本大学小泉八雲研究会・五高記念館友の会・熊本市教育委員会(順不同)

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1 お知らせ 1-3 事務局よりお知らせ

2019年(第21期)市民講座のお知らせ

1891(明治24)年五高に英語教師として来熊し、当時の青年に多大の影響を与えたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を通して熊本とアイルランドは深い関係にあります。熊本アイルランド協会は関係各界の協力を得て1998(平成10)年以来「ハーンと熊本」、父の祖国である「アイルランドの社会と文化」などの市民講座を20期(109回)にわたり主催してきました。そこで21期・2019(平成31)年は「ハイクロスの祈り:ケルト(アイルランド)の品格」をテーマに開講します。

聖パトリックがキリスト教を携えてアイルランドに来る以前から、このケルトの地にはドルイド教という太陽を拝し、自然を思う土着の宗教がありました。聖パトリックはこれを大切と思って杓子定規な宣教はせず、土地の人々に愛されるキリスト教を根付かせました。かくして大陽を思わせる円環と十字架の合体したアイルランド独特のケルト十字架(ハイクロス)が出来上がったのです。しかし後にヴァイキングやイングランドの侵攻を受け、ジャガイモの飢饉などで滅びの淵にまで追いやられますが、アイルランドの人々はケルト魂をもって屈することはなかった。むしろ困難な中に音楽や舞踊、さらに文筆をもって踏みこたえ、人類に大きな貢献をし続けました。ここに私たちは敬意をもってアイルランド(ケルト)の品格を見ることができます。この市民講座ではさまざまなアイルランドの姿を通してケルトの品格触れてみたいと思っています。

なお、受講料は無料ですが、会場により参加費(飲み物とお菓子)や入館料が必要です。詳細は当協会事務局までお問い合わせください。

日程 演題 講師 会場等
5/25(土)
14:00-
アイルランド文芸復興;詩人イェイツの心 西川盛雄氏
熊本大学名誉教授
※1
6/22(土)
14:00-
アイルランド音楽の世界 本間康夫氏
崇城大学名誉教授
※1
8/3(土)
14:00-
アイルランドの地理的現状と日本の地誌書に描かれたアイルランド像 八田茂樹氏
熊本高専名誉教授
※1
9/28(土)
14:00-
アイルランドの民話と修道院文化 高木朝子氏
熊本高専准教授
※1
10/19(土)
14:00-
ケルトの物語 坂本弘敏氏
小泉八雲熊本旧居館長
※2
12/7(土)
14:00-
ハーン作品の朗読 斉藤幸子氏他
石蕗(つわぶき)の花の会
※1
開講時間はいずれも90分
※1 お菓子の香梅帯山店ドゥ・アート・スペース 参加費200円(飲み物とお菓子)
※2 小泉八雲熊本旧居 当面の間入館料は無料

協力団体:熊本八雲会・小泉八雲熊本旧居保存会・熊本大学小泉八雲研究会・五高記念館友の会・熊本市教育委員会(順不同)

カテゴリー
1 お知らせ 1-3 事務局よりお知らせ

2018年(第20期)市民講座のお知らせ

1891(明治24)年五高に英語教師として来熊し、当時の青年に多大の影響を与えたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を通して熊本とアイルランドは深い関係にあります。関係各界の協力を得て1998(平成10)年以来「ハーンと熊本」、父の祖国である「アイルランドの社会と文化」などの市民講座を19期(104回)にわたり開催してきました。そこで20期・2018(平成30)年は「ヨーロッパのふるさと:ケルト(アイルランド)の心」をテーマに開催します。

ヨーロッパはケルトに始まる。そしてケルトの心はアイルランドによく伝わっている。ケルト民族は古代ローマ以前から現在のスイスやオーストリアを中心にヨーロッパに広く住んでいた。彼らは部族を大切に守ったが、ひとつの「国家」を樹立することはなかった。それゆえ、やがてローマやゲルマンの大きな国家組織が現れたとき、次第に周縁部に追いやられ、時に滅びを余儀なくされた。彼らの誇り高い民族の心は音楽や詩やダンスによって今日まで伝承されている。

彼らはケルト(アイルランド)の人々の心にしばし耳を傾けてみよう。聞こえてくる彼らの心の鼓動は時を超えて私たち日本人の心にも響き合う。それは他ならぬ記憶と夢幻の世界を大切にした熊本ゆかりのラフカディオ・ハーンの心にも通じている。

この市民講座はケルトの心と日本人の心との快い共鳴の場です。どうぞ来て楽しんでいただければ幸いです。お気軽にご参加くださいますようご案内申し上げます。

なお、受講料は無料ですが、会場により参加費(飲み物とお菓子)や入館料が必要です。詳細は当協会事務局までお問い合わせください。

日程 演題 講師 会場等
5/26(土)
14:00-
アイルランドとオーストリア―その比較地誌― 八田茂樹氏
熊本高専名誉教授
※1
7/28(土)
14:00-
ケルトの妖精・日本の妖怪 坂本弘敏氏
小泉八雲熊本旧居館長
※2
9/29(土)
14:00-
アイルランドのケルト神話・・はじまりと影響 高木朝子氏
熊本高専准教授
※1
10/27(土)
14:00
ケルト神話と現代の若者文化のつながり 伊藤利明氏
熊本高専教授
※1
11/17(土)
14:00-
ハーン、母の記憶とふるさとへの想い
(朗読とおはなし)
斉藤幸子氏他
石蕗(つわぶき)の花の会
※1
開講時間はいずれも90分
※1 お菓子の香梅帯山店ドゥ・アート・スペース 参加費200円(飲み物とお菓子)
※2 小泉八雲熊本旧居 当面の間入館料は無料

協力団体:熊本八雲会・小泉八雲熊本旧居保存会・熊本大学小泉八雲研究会・五高記念館友の会・熊本市教育委員会(順不同)

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1 お知らせ 1-3 事務局よりお知らせ

2017年(第19期)市民講座のお知らせ

1891(明治24)年五高に英語教師として来熊し、当時の青年に多大の影響を与えたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を通して熊本とアイルランドは深い関係にあります。関係各界の協力を得て1998(平成10)年以来「ハーンと熊本」、父の祖国である「アイルランドの社会と文化」などの市民講座を18期(99回)にわたり開催してきました。

そこで19期・2017(平成29)年は「アイルランドの魅力=古代ケルトの祈りと再生=」をテーマに開催します。ケルト民族はローマ帝国以前からあり、その版図はヨーロッパ大陸でもっとも古く、かつもっとも広いものでありました。しかし、ケルトはやがてローマやゲルマンによってヨーロッパの周辺部に追いやられていきます。しかし彼らの魂は紋様や言語や神話や妖精譚などに託してその心意気を今に伝えています。ケルトは歴史上数々の苦難の歴史を経てアイルランド、スコットランド、ウェールズ、フランスのブルターニュ地方などにその痕跡を遺しました。このような背景において本年の市民講座は、民族の滅びから祈りと再生を基本テーマとしてケルトあるいはアイルランドの魅力について考えてみたいと思います。

下記の通り市民講座を開催いたします。お気軽にご参加くださいますようご案内申し上げます。受講料は無料ですが、会場により参加費(飲み物とお菓子)や入館料が必要です。詳細は当協会事務局までお問い合わせください。

日程 演題 講師 会場等
5月27日(土)
14時00分~
ラフカディオ・ハーンとアイルランド 西川盛雄氏
熊本大学名誉教授
※1
7月22日(土)
14時00分~
アイルランドの妖精民話・淵源と伝播 高木朝子氏
熊本高専准教授
※1
9月16日(土)
14時00分~
アイルランドとオーストリア ―その比較地誌― 八田茂樹氏
熊本高専名誉教授
※1
10月28日(土)
14時00分~
ハーンの遺作「日本 一つの試論」 坂本弘敏氏
小泉八雲熊本旧居館長
※1
11月4日(土)
14時00分~
アイルランドの民話と民謡の世界(朗読とおはなし) 斉藤幸子氏
石蕗(つわぶき)の花代表
※1
開講時間はいずれも90分
※1 お菓子の香梅帯山店ドゥ・アート・スペース 参加費200円(飲み物とお菓子)
※2 熊本地震の影響で本年は小泉八雲熊本旧居での開講はございません

協力団体:熊本八雲会 小泉八雲会 小泉八雲熊本旧居保存会 熊本大学小泉八雲研究会 五高記念館友の会 熊本市教育委員会