1891(明治24)年五高に英語教師として来熊し、当時の青年に多大な影響を与えたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を通して、熊本とアイルランドは深い関係にあります。
当協会は関係各界の協力を得て1998(平成10)年以来「ハーンと熊本」、父の祖国である「アイルランドの社会と文化」などの市民講座をこれまで22期にわたり開催してきました。
2021(令和3)年・第23期の市民講座は年間テーマを『アイルランドの宝物』として、以下の通り開催いたします。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
年間テーマ『アイルランドの宝物』
ギネスの黒ビール、モハーの断崖、リバーダンス、緑のセント・パトリック・パレード、小振りで上品なハープの音色、歌手エンヤの美しくも神秘的な歌声、今もパブで語り継がれるS.ヒーニーやW.B.イェイツの詩の朗読、どこまでも続くドラムリンという低い丘陵の地形、ケルトの聖地<まほろば>の丘ターラ。いずれもアイルランドの奇跡ともいうべき文化的あるいは地質学的な宝物です。
アイルランドは原語ではエールと呼ばれ、ヨーロッパでは最古のケルト民族が建国した国です。信仰は三つ葉のクローバーに三位一体を託して伝えるカトリック。ハイクロスは太陽の光の輪と十字架が組み合わされたアイルランド独特の十字架です。道端には妖精も住んでいると信じられています。
現下、世界はコロナ禍を抱えつつ、困難な時代の中にあります。アイルランドは歴史的に17世紀のクロムウェルによる大破壊、19世紀のじゃがいもの大飢饉、その後移民として新大陸へ大移住。そして長期に渡るイングランドとの確執などを乗り越えて今日に至っています。
この市民講座ではケルト(アイルランド)の人たちの心の姿に光を当てます。それはアイルランド人を父親としてもつラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の心に少しでも近づくことになります。熊本に3年住み、名作を多く残してくれたハーンです。彼の熊本における顕彰の意味を込めてこの地にあって市民講座を開き、アイルランドとハーンのことを思い出すことは大切なことであるに違いありません。
市民講座はどなたでも受講できます。ご予約は不要ですのでお気軽にお越しください。
新型コロナ対策のため、受講者の皆様に検温や手指消毒、マスク常時着用、咳エチケットへのご協力をお願いする他、入場制限や講座の中止や延期、保健所等公的機関への情報提供などを実施することがございます。また、団体での受講は事前に当協会事務局までご連絡ください。
日付 | 演題 | 講師 | 会場等 |
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中止 5/29 (土) | 中止 ハーンが集めたカリブの諺 | 中止 西川盛雄氏 熊本大学名誉教授 | 中止 ※1 |
7/24 (土) | アイルランドにおける水の信仰 | 高木朝子氏 熊本高専准教授 | ※1 |
延期 8/28 (土) | 10/16(土)へ延期 スターウォーズとアイルランド | 10/16(土)へ延期 立山由生氏 ワシントン外語学院院長 | 延期 ※1 |
中止 9/18 (土) | 中止 ドルイドとハーンの宗教観 | 中止 坂本弘敏氏 小泉八雲熊本旧居館長 | 中止 ※1 |
10/16 (土) | スターウォーズとアイルランド | 立山由生氏 ワシントン外語学院院長 | ※1 |
中止 11/27 (土) | 中止 ハーン作品の朗読 | 中止 石蕗の花の会 | 中止 ※1 |
※ | 開講時間はいずれも14:00~15:30の90分 |
※1 | お菓子の香梅帯山店ドゥ・アート・スペース 受講料無料 |