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1 お知らせ 1-3 事務局よりお知らせ

[中止] 第4回市民講座「八雲のヒストリア=音楽と朗読=」 中止のお知らせ

当協会主催の2020年(22期) 第4回市民講座「八雲のヒストリア=音楽とヒストリア=」を9月19日(土)に開催予定でしたが、新型コロナウイルスの市中感染が懸念されている状況をふまえ、当該市民講座の【 中止 】を8月21日(金)に決定しました。楽しみにされていた皆様へ深くお詫び申し上げます。

誠に恐れ入りますが、可能な範囲で構いませんので、SNS等で当該市民講座の中止を告知していただけますと幸いです。

なお、第5回以降の市民講座は開催可否を検討中でございます。決定次第、当サイトにてお知らせいたします。

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1 お知らせ 1-3 事務局よりお知らせ

2020年(第22期)市民講座のお知らせ

 1891(明治24)年五高に英語教師として来熊し、当時の青年に多大の影響を与えたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を通して熊本とアイルランドは深い関係にあります。
当協会は関係各界の協力を得て1998(平成10)年以来「ハーンと熊本」、父の祖国である「アイルランドの社会と文化」などの市民講座をこれまで21期(115回)にわたり開催してきました。
 2020(令和2)年・第22期の市民講座は年間テーマを『アイルランドの記憶の玉手箱』として、以下の通り開催いたします。 この市民講座はケルトの心と日本人の心との快い共鳴の場です。 どうぞ来て楽しんでいただければ幸いです。 沢山のご参加をお待ちしています。

年間テーマ『アイルランドの記憶の玉手箱』
 アイルランドの記憶の玉手箱を開いてみましょう。まずは地形の記憶の風景が見えます。高い山はあリません。急流を思わせる大河もありません。湖はありますが規模は小さいです。ドラムリンという低い丘陵の地形がうねるように続いています。元々イングランドとは陸続きであったのが氷河が溶けて現在の地形になりました。この記憶の玉手箱には哀しみの十字架が見えます。アイルランドの人を含むケルト人は元々ヨーロッパから入った遊牧民でした。彼らは政治的にまとまった「国家」を形成することはなかった。それゆえローマ帝国やゲルマン民族との戦いに敗れ、彼らの支配下に入った。12世紀のヘンリー二世の侵攻、17世紀のクロムウェルの大破壊、19世紀のジャガイモの大飢饉などがありました。
 しかしこの玉手箱にはアイルランドの人々の「芸術・文化」の金字塔が多く見られます。8世紀のケルズの書は世界一美しい書物。近代のS.ベケット、S.B.イェイツ、S.ヒーニーなどノーベル賞作家・詩人が多くいます。リバーダンスや現代音楽のエンヤもここに付記しておきましょう。
 この市民講座ではケルト(アイルランド)の人たちの記憶の玉手箱に光を当てます。それは同時にアイルランド人を父親としてもつラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の心に少しでも近づくことになります。熊本に三年住み、名作を多く遺してくれたハーンです。彼の熊本における顕彰の意味を込めてアイルランドのことを想い出すことは大切なことであるに違いありません。

なお、どなたでも受講でき、受講料は無料ですが、会場により参加費(飲み物とお菓子代)や入館料が必要です。詳細は当協会事務局までお問い合わせください。

日程演題講師会場等
[中止]
5/30
(土)
[中止]
アイルランドと
イングランド
[中止]
西川盛雄氏
熊本大学名誉教授
[中止]
※1
[中止]
6/27
(土)
[中止]
アイルランド音楽の魅力
[中止]
本間康夫氏
崇城大学名誉教授 他
[中止]
※1
[中止]
8/22
(土)
[中止]
アイルランドにおける
水の信仰
[中止]
高木朝子氏
熊本高専准教授
[中止]
※1
[中止]
9/19
(土)
[中止]
八雲のヒストリア
=音楽と朗読=
[中止]
鮎川久雄氏
熊本八雲会副会長 他
[中止]
※1
[中止]
10/17
(土)
[中止]
ドルイドとハーンの
宗教観
[中止]
坂本弘敏氏
小泉八雲熊本旧居館長
[中止]
※2
[中止]
12/5
(土)
[中止]
ハーン作品の朗読
[中止]
斉藤幸子氏 他
石蕗(つわぶき)の花の会
[中止]
※1
12/5
(土)
ラフカディオ・ハーンと
感染症
西川盛雄氏
熊本大学名誉教授
※1
開講時間はいずれも14:00~15:30の90分
※1お菓子の香梅帯山店ドゥ・アート・スペース
受講料無料、飲み物とお菓子代200円
※2小泉八雲熊本旧居
受講料無料、当面の間入館料は無料

協力団体:熊本八雲会・小泉八雲熊本旧居保存会・熊本大学小泉八雲研究会・五高記念館友の会・熊本市教育委員会(順不同)

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2 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) 2-3 小泉八雲の生涯

小泉八雲略歴

小泉八雲年譜

西暦和暦経歴
1850嘉永36月27日ギリシアのレフカダ島で生誕、次男
父はチャールズ・ブッシュ・ハーン(アイルランド系イギリス人)
母はローザ・アントニア・カシマチ(ギリシア人)
1852嘉永5父の実家のダブリンへ母と赴く
1854安政元母、ハーンを残してギリシア(セリゴ島)に帰る
1855安政2ダブリンの大叔母サラ・ブレナンのもとで生活する
1857安政4父母の離婚
1863文久3ダラム郊外の神学校聖カスバルト校に入学
1866慶応2学校で遊戯(ジャイアント・ストライド)の最中、左目を失明
1867慶応3聖カスバルト校を中退、ロンドンに行く
1869明治2アイルランド移民船で渡米、シンシナティに行く
1874明治7シンシナティ・インクワイアラー社の正社員となる
混血女性アルシア・フォーリーと結婚するが様々な困難と直面
1877明治10シンシナティを離れニューオーリンズに向かう
1881明治14タイムズ・デモクラット社の文藝部長に就任
1884明治17ニューオーリンズで万国産業綿花博覧会開催、服部一三と知り合う
1885明治18ハーバード・スペンサーの第一原理を読む。ゴンボセーブ刊
1887明治20西インド諸島のマルティニーク(サン・ピエール)に向かう
1890明治23ニューヨーク、ハーパー社の記者として来日。
横浜滞在の後、松江(島根県尋常中学校)の英語教師となる
1891明治242月小泉セツと結婚。11月19日に家族とともに
第五高等中学校(熊本大学)英語教師として来熊。
熊本市手取本町34番地に入る(赤星家の借家)
1892明治254月セツと博多への旅
7-9月神戸・京都・奈良・隠岐・美保関2ヶ月の旅
11月熊本市坪井西堀端町35番地に転居
1893明治262月嘉納治五郎が転任。7月長崎に小旅行
11月に長男一雄誕生、父としての自覚
10月作品「柔術」、12月「石仏」
1894明治271月「極東の将来」講演。5月「九州の学生とともに」執筆
9月「知られぬ日本の面影」出版。10月離熊。
「願望成就」執筆。神戸クロニクル社(英字新聞社)に入社
1895明治28過労で神戸クロニクル社退社。「東の国から」出版
1896明治292月日本に帰化し、小泉八雲と名乗る。3月「心」出版。
9月上京。東京帝国大学(東京大学)英文科講師(外山正一学長の招聘)
1897明治302月次男巌誕生。
8月避暑で焼津の山口乙吉宅に滞在、気に入る
1899明治32三男清誕生
1903明治361月東京帝国大学から解雇通知。3月31日退職。
長女寿々子誕生
1904明治373月早稲田大学教員となる。4月「怪談」出版。
9月26日心臓発作のため逝去(54歳)

ハーンの熊本時代

1891(明治24)

11/19午後5:36着の列車で春日駅(現熊本駅)に到着、
嘉納治五郎校長が駅頭に出迎え。不知火館(手取本町)に投宿
11/20第五高等中学校に出かけ校舎を見る。
提供された無料の洋風の宿舎を断る。
藤崎剛八中尉の家にセツとともに招かれる。藤崎夫人は松江出身
11/24ハーンの就任式、授業を始める。英語主任は佐久間信恭(札幌農学校出)
担当科目は英語、ラテン語が中心で週27時間(後に20時間)、生徒数441名
11/25手取本町34番地の旧熊本藩士赤星晋作邸の借家に引っ越す。
子息の赤星典太(後の長崎県知事)はハーンの教え子
12/15第二回帝国議会が第二、第四、第五高等中学校の廃止案を決定
12/25帝国議会が解散。上記廃止案は廃案となる

1892(明治25)

01/05赤星邸に新年の宴会に招かれる
01/08偕行社で第六師団長(野崎中将)の新年の宴に招かれる
04/03セツ夫人と博多へ。数日滞在(石田屋旅館)。
大宰府天満宮、都府楼跡等を見る
04/12「英語教師の日記から」を書きあげる(日本に関する最初の書物)
05/24冨重写真館にてセツと写真撮影をする
07/10第五高等中学校第一回卒業式。卒業生14名(総代;武藤虎太)
07/16京都・奈良・隠岐方面への約2ヶ月の旅にセツと出かける
11/下旬坪井西堀端町35番地に引越す。書斎にガラス障子とストーブを入れる

1893(明治26)

01/25中川元が第四代校長に任ぜられる(嘉納治五郎は文部省参事官へ)
02/03嘉納校長の送別会。加藤神社の鳥居前で教職員生徒一同の記念撮影
02/25有馬純臣宅を訪ね自宅の柔道場を見る(経験が作品「柔術」に反映される)
07/20長崎への旅に出る。この時の浦島屋(三角西港)での体験が
「夏の日の夢」となって結実する(22日に帰熊)
10/11作品「石仏」の原稿を出版社に発送
11/17長男一雄が生まれる(レオポルド・カジオ・ハーンと命名)
12/14生徒の英作文約100編の添削を終える

1894(明治27)

01/27全校生徒を前に<瑞邦館>で『極東の将来』と題して講演
02/25秋月胤永が一雄の誕生祝いに梅花の鉢と青竹の酒筒などをハーンに贈る
06/27全財産をセツに譲渡する旨遺言状を認める <日清戦争(8月1日)>
10/06熊本を発って神戸に行く。

小泉八雲はギリシアで生まれたアイルランド人です。本名は(Patrick) Lafcadio Hearn。島根県尋常中学校教師の時、小泉セツと結婚、のち日本に帰化して小泉八雲と名乗りました。
1891(明治24)年11月に第五高等中学校の英語教師として熊本に来ました。熊本時代の作品には「知られぬ日本の面影」「心」「東の国から」などがあります。
次の言葉は1894(明治27)年1月27日、小泉八雲が第五高等中学校で行った講演「極東の将来」の結語部分です。「The future of greatness of Japan will depend on the preservation of that Kyushu or Kumamoto spirit, the love of what is plain and good and simple, and the hatred of useless luxury and extravagance in life.」(将来、日本が偉大な国になるかどうかは、九州魂あるいは熊本魂、すなわち素朴、善良、質素なものを愛して、生活での無用な贅沢と浪費を嫌悪する心を、いかにして持ち続けるかどうかにかかっている。)

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1 お知らせ 1-1 イベントのお知らせ

熊本博物館リニューアル 特別講演会「小泉八雲と熊本」のお知らせ

熊本博物館ではリニューアルにともない「生と死の断片」に書かれている小泉八雲が見たトンボの造り物をイメージした展示をしました。そこで、小泉八雲は熊本で何を見て、何を感じたのか、講演会を通して考え、展示を深く楽しんでみませんか?

お問い合わせは熊本博物館(096-324-3500)まで。

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1 お知らせ 1-1 イベントのお知らせ

「ジェーンズの会」の講演会のお知らせ

ジェーンズの会が次の講演を開講いたします。

  • 日時:2017年5月14日(日) 14時00分~
  • 場所:熊本市青年会館(熊本市中央区出水2-7-1)
  • 演題1:「ハーンが高く評価した浮田和民」熊本大学名誉教授 西川盛雄氏
  • 演題2:「国際派として活躍した辻豊吉」ジェーンズの会役員 古江睦明氏
  • 受講料:無料
  • 問い合わせ:本田憲之助 090-8582-9773