カテゴリー
1 お知らせ 1-1 イベントのお知らせ

中村青史講演会「私が関わってきた熊本の文学」のお知らせ

くまもと文学・歴史館友の会、くまもと文学・歴史館熊本県立図書館熊本県文化協会の主催で、「私が関わってきた熊本の文学」と題し、中村青史氏の講演会が開催されます。

お問い合わせは熊本県立図書館学芸調査課(096-384-5000)まで。

中村青史講演会「私が関わってきた熊本の文学」
中村青史講演会「私が関わってきた熊本の文学」

中村なかむら青史せいし氏(元熊本大学教授)のプロフィール】
1934年山鹿市生まれ。熊本大学教育学部卒、法政大大学院修士課程修了後、高校教諭を経て、73年熊本大学講師。85年~99年同大教授。徳富兄弟、夏目漱石、小泉八雲ら、熊本ゆかりの文学者について様々な顕彰活動を行う。2007年から5年間草枕交流館長を務める。10年より総合雑誌「KUMAMOTO」発行。09年荒木精之記念文化功労者、14年くまもと県民文化賞、19年熊日賞受賞。

カテゴリー
1 お知らせ 1-1 イベントのお知らせ

音楽劇「楽しいわが家」のお知らせ

「楽しいわが家」制作実行委員会の主催、熊本県文化協会の共催で、音楽劇「楽しいわが家」が開催されます。

小泉八雲、夏目漱石をテーマに創作劇をつくり、熊本と新宿で公演しようと始まった活動も、新しい題材にも挑戦するようになり、今回で7作目に。浜畑賢吉さんを迎えてからは5作目。地元の演劇、音楽、民謡、日舞などの舞台人によるオリジナル作品です。

実話にもとづく物語ですが、大胆に脚色。音楽劇として戦前、戦後の懐かしい歌も飛び出します。どんな時代でも青空がのぞき、ひとびとの暮らしのなかには家族の愛がありました。再び戦争がなく、平和な暮らしが続くようにと願っての企画です。

第61回熊本県芸術文化祭に参加しています。


物語の背景

昭和12年(1937)、日中戦争が始まり、熊本の第六師団も中国に動員され、菊池出身の立山英夫中尉は偵察に出て、戦死します。血まみれの軍服のポケットには母親の写真があり、裏に詩が書かれ、最後に「お母さん」が24回繰り返されていました。

実家での葬儀に上官の大江ーニ三ひふみ少佐から「ヤスクニノ ミヤニミタマハ シズマルモ ヲリヲリカへレ ハハノユメジニ(靖国の宮に御霊みたましずまるも をりをり帰れ母の夢路に)」という弔電が届きます。この歌は一人歩きを始め、「海ゆかば」で知られる信時のぶとききよしによって作曲され、国民歌謡第1号になりました。

大江ーニ三は現役の将校でしたが、詩人肌で短歌や句を作り、絵も巧み、音楽を好み、バイオリンを弾き、校歌の作詞作曲もしています。講談社の「少年倶楽部」に「ちゃんぽん閣下」を連載しています。本土決戦に備え、宮崎県の清武村(宮崎市)で歩兵四百五十五連隊長として陣地構築を指揮しますが、兵士の慰安と村人らとの融合のため劇団もつくります。また作詞作曲した「清武音頭」が盆踊りで戦後長い間、踊られていました。


出演者等

演出・脚色浜畑賢吉
井上智重
演出補堀田清
企画・制作統括小川芳宏
大江ーニ三岩本貴文
妻 艶子春日信子
長男 志乃夫春日保人
(立山中尉との二役)
次男 捷也浜畑賢吉
捷也の妻 寿美子政木ゆか
立山中尉の母高濱流光華々
肥後日日新聞社長松岡正勝
同社の文化部記者田川智則
講談社の編集者堀田清
お手伝い テル井芹誉子
宮様閣下出田秀尚
李香蘭福嶋由記
川島芳子邑木みほ
巡査草村健司
高峰三枝子福田恵加
愛国婦人会班長木村久美子
愛国婦人会の人々田川真木子
畠山志津子
田中浩子
隣の住人芦刈剛信
清武村の民謡名人福島竹峰
清武村の娘たち西崎緑祠社中

《プロフィール》浜畑はまはた賢吉けんきち

東京生まれ。俳優座養成所を経て、1966年劇団四季入団。1994年四季正劇団からフリーとなり、より幅広い活動を目指す。大阪芸術大学教授・舞台美術学科長。「新宿くまもと物語 わが青春のムーラン・ルージュ」で森繁久彌を演じ、「夢草枕 峠の茶屋の花吹雪」「アイラブくまもと 漱石の四年三カ月」で漱石、「ハーンが見た『熊本のこころ』」ではハーン役を演じた。母は玉名市出身。

音楽劇「楽しいわが家」
音楽劇「楽しいわが家」
カテゴリー
1 お知らせ 1-1 イベントのお知らせ

第48回九州詩人祭熊本大会のお知らせ

熊本県詩人会の主催、熊本県文化協会の共催で、第48回九州詩人祭熊本大会が開催されます。大会プログラムはアイルランド伝統音楽の演奏、文学講演会、九州の詩人たちによる朗読会です。6年ぶりの熊本大会。一般の方の参加もお待ちしています。熊本アイルランド協会はこの大会を後援しています。

  • 名称:第48回九州詩人祭熊本大会
  • 日時:2018年10月27日(土) 13時00分から17時00分まで
  • 場所:ネストホテル熊本(熊本市中央区辛島町4-39、096-312-1616)
  • プログラム
    • 12:00 受付・開場
    • 13:00 開会・アイルランド伝統音楽の演奏(バンド「キョールトリ」)
    • 13:30 第1部 文学講演会 「ハーンとアイルランドの詩人たち」(西川盛雄氏)
    • 15:50 第2部 九州の詩人たちによる朗読会(各県代表による自作詩の朗読)
    • 17:00 閉会
  • 参加費:1,000円(事前申込みは不要です。当日会場へお越しください。)

お問い合わせは本馬(080-3957-0117)まで。


文学講演会「ハーンとアイルランドの詩人たち」

《講師からのメッセージ》

ハーンは、母親はギリシャ人、父親はアイルランド系イギリス人。ギリシャには神話があり、アイルランドには妖精が息づいている。周囲には命の源である水(海)がある。アイルランドにはケルトの伝統があり、妖精、精霊、土着の神々など超自然の存在が身近にある。国としては悲哀の道をたどった。

詩魂の伝承と語り(朗読)はケルトの人々にこそふさわしい。ここではアイルランド文芸復興に関わり、ハーンとも交流のあった詩人W.B.イェイツやJ.ジョイス、O.ワイルド、J.M.シング、S.ヒーニーなどに触れてみたい。

《プロフィール》西川盛雄氏

1943年5月、神戸市生まれ、熊本大学客員・名誉教授。詩誌『アンブロシア』所属。熊本八雲会代表。詩集『半月』『ことづて』。歌集『魚歌喪失』『風の行方』。対訳『小泉八雲作品抄』(共著)。短歌英訳『グランドゼロの歌』。


アイルランド伝統音楽の演奏

《プロフィール》バンド「キョールトリ」

「キョールトリ」とは、ゲール語で「音楽家」という意味。楽譜が発明される遥か昔から口伝で受け継がれてきたアイルランドの伝統音楽。これに惹かれた仲間が自然と集まりはや十数年、地道にコツコツ楽しんでいます。

《演奏曲》

アイルランド伝統音楽は、よくダンスの伴奏として使われます。ジグやリールといった軽快なリズム曲に、ゆったりとしたエアー曲を加えて演奏します。

第48回九州詩人祭熊本大会
第48回九州詩人祭熊本大会

カテゴリー
1 お知らせ 1-1 イベントのお知らせ

創作舞台「青柳」東京公演のお知らせ(終了)

創作舞台「青柳」東京公演は終了しました。

熊本で満員の観客を迎えて公演した創作舞台「青柳」を、ハーン終焉の地「新宿」で公演いたします。

創作舞台「青柳」は、比較文学の第一人者平川祐弘東大名誉教授が小泉八雲の「怪談」から「青柳の話」「十六桜」「乳母桜」を素材に書いたオリジナルの台本「夢幻能青柳」をもとに、熊本の「能」「日舞」「演劇」で構成した創作舞台です。

同時に、平川祐弘東大名誉教授による講演、熊本と富山の研究者による研究発表と討論も開催いたします。

演出/大江捷也、演出補/堀田清、出演/観世流能楽師菊本澄代、日本舞踏家高濱流光華々、熊本演劇人協議会の皆さんによる創作舞台「青柳」の東京公演、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

共通情報
研究発表と討論 10:00~
  • 題目 「熊本・富山発 新発見による小泉八雲新考」
  • 出演 マリ・クリスティーヌ、千田篤、西川盛雄、西槇偉、井上智重
昼の部 13:00~ 入場券6000円 全席自由席
  • 講演 「八雲と漱石 そのライバル関係」 平川祐弘
  • 公演 創作舞台「青柳」
夜の部 18:00~ 入場券6000円 全席自由席
  • 講演 「八雲と漱石 二人の『怪談』の関係」 平川祐弘
  • 公演 創作舞台「青柳」
創作舞台「青柳」あらすじ
 熊本の五高教師として赴任してきた小泉八雲ことヘルンは、学生らを伴い、若葉の美しい季節、水前寺成趣園にやってくる。そこで学生岩木三四郎に出会う。茶屋の娘が桜の木の下で妖しく舞う姿に三四郎は魂を奪われる。実は三四郎は友忠という若侍の化身。
 二場は能の舞台。細川公の縁者の大名に仕える身で、主君の命で細川公のもとに急ぐ途中、吹雪に遭い、一軒家にたどり着く。そこには老夫婦と年若き娘、青柳がいて、友忠と青柳は惹かれあう。青柳を伴い、細川公の許しも得て、二人が仕合せな日々を過ごすが、ある日、青柳が「いま、私は死にます」と叫び、死に絶える。
 三場は、花岡山の麓。三四郎が出征することになり、八雲も駅で見送るため、同行する。途中、三本の切り株がある。二本の柳の老樹と一本の若い柳の切り株であった。友忠の妻となった青柳は実は木の霊であった。三四郎は念仏を唱え、八雲も合掌する。
 「怪談」の中から「青柳の話」「十六桜」「乳母桜」に「大和物語」の葉守の神の歌、ミュッセの墓碑銘の詩なども題材にしている。

 

チケットの申し込み・お問い合わせは創作劇「青柳」東京実行委員会(お菓子の香梅内)まで。

  • TEL:096-366-5151
  • FAX:096-372-1857
  • メール:こちら(←クリックしてください)
詳しくはこちら(PDF)こちら(専用サイト)もご覧ください。

創作舞台「青柳」東京公演チラシ
創作舞台「青柳」東京公演チラシ

創作劇「青柳」東京公演実行委員会

カテゴリー
1 お知らせ 1-1 イベントのお知らせ

創作舞台「青柳」公演のお知らせ

小泉八雲「怪談」の「青柳の話」「十六桜」「乳母桜」を素材に、「樹齢」をテーマとした創作舞台「青柳」を公演いたします。

今年は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が第五高等学校の英語教師として来熊して120年に当たります。この記念すべき年に、比較文学の第一人者であり、小泉八雲を愛し、数々の著書がある平川祐弘東大名誉教授にオリジナルの台本「夢幻能青柳」をお書きいただきました。

この台本をもとに、能、日舞、演劇による創作舞台「青柳」を10月27日(木)に公演いたします。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

なお、本イベントは第53回熊本県芸術文化祭に参加しており、当協会も共催しております。

詳しくはこちら(PDF)をご覧ください。

お問い合わせは創作劇「青柳」制作・上演実行委員会事務局(お菓子の香梅内)まで。

  • TEL 096-366-5151
  • FAX 096-372-1857

創作舞台「青柳」公演
創作舞台「青柳」公演

熊本アイルランド協会事務局