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2018年(第20期)市民講座のお知らせ

1891(明治24)年五高に英語教師として来熊し、当時の青年に多大の影響を与えたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を通して熊本とアイルランドは深い関係にあります。関係各界の協力を得て1998(平成10)年以来「ハーンと熊本」、父の祖国である「アイルランドの社会と文化」などの市民講座を19期(104回)にわたり開催してきました。そこで20期・2018(平成30)年は「ヨーロッパのふるさと:ケルト(アイルランド)の心」をテーマに開催します。

ヨーロッパはケルトに始まる。そしてケルトの心はアイルランドによく伝わっている。ケルト民族は古代ローマ以前から現在のスイスやオーストリアを中心にヨーロッパに広く住んでいた。彼らは部族を大切に守ったが、ひとつの「国家」を樹立することはなかった。それゆえ、やがてローマやゲルマンの大きな国家組織が現れたとき、次第に周縁部に追いやられ、時に滅びを余儀なくされた。彼らの誇り高い民族の心は音楽や詩やダンスによって今日まで伝承されている。

彼らはケルト(アイルランド)の人々の心にしばし耳を傾けてみよう。聞こえてくる彼らの心の鼓動は時を超えて私たち日本人の心にも響き合う。それは他ならぬ記憶と夢幻の世界を大切にした熊本ゆかりのラフカディオ・ハーンの心にも通じている。

この市民講座はケルトの心と日本人の心との快い共鳴の場です。どうぞ来て楽しんでいただければ幸いです。お気軽にご参加くださいますようご案内申し上げます。

なお、受講料は無料ですが、会場により参加費(飲み物とお菓子)や入館料が必要です。詳細は当協会事務局までお問い合わせください。

日程 演題 講師 会場等
5/26(土)
14:00-
アイルランドとオーストリア―その比較地誌― 八田茂樹氏
熊本高専名誉教授
※1
7/28(土)
14:00-
ケルトの妖精・日本の妖怪 坂本弘敏氏
小泉八雲熊本旧居館長
※2
9/29(土)
14:00-
アイルランドのケルト神話・・はじまりと影響 高木朝子氏
熊本高専准教授
※1
10/27(土)
14:00
ケルト神話と現代の若者文化のつながり 伊藤利明氏
熊本高専教授
※1
11/17(土)
14:00-
ハーン、母の記憶とふるさとへの想い
(朗読とおはなし)
斉藤幸子氏他
石蕗(つわぶき)の花の会
※1
開講時間はいずれも90分
※1 お菓子の香梅帯山店ドゥ・アート・スペース 参加費200円(飲み物とお菓子)
※2 小泉八雲熊本旧居 当面の間入館料は無料

協力団体:熊本八雲会・小泉八雲熊本旧居保存会・熊本大学小泉八雲研究会・五高記念館友の会・熊本市教育委員会(順不同)

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1 お知らせ 1-3 事務局よりお知らせ

2017年(第19期)市民講座のお知らせ

1891(明治24)年五高に英語教師として来熊し、当時の青年に多大の影響を与えたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を通して熊本とアイルランドは深い関係にあります。関係各界の協力を得て1998(平成10)年以来「ハーンと熊本」、父の祖国である「アイルランドの社会と文化」などの市民講座を18期(99回)にわたり開催してきました。

そこで19期・2017(平成29)年は「アイルランドの魅力=古代ケルトの祈りと再生=」をテーマに開催します。ケルト民族はローマ帝国以前からあり、その版図はヨーロッパ大陸でもっとも古く、かつもっとも広いものでありました。しかし、ケルトはやがてローマやゲルマンによってヨーロッパの周辺部に追いやられていきます。しかし彼らの魂は紋様や言語や神話や妖精譚などに託してその心意気を今に伝えています。ケルトは歴史上数々の苦難の歴史を経てアイルランド、スコットランド、ウェールズ、フランスのブルターニュ地方などにその痕跡を遺しました。このような背景において本年の市民講座は、民族の滅びから祈りと再生を基本テーマとしてケルトあるいはアイルランドの魅力について考えてみたいと思います。

下記の通り市民講座を開催いたします。お気軽にご参加くださいますようご案内申し上げます。受講料は無料ですが、会場により参加費(飲み物とお菓子)や入館料が必要です。詳細は当協会事務局までお問い合わせください。

日程 演題 講師 会場等
5月27日(土)
14時00分~
ラフカディオ・ハーンとアイルランド 西川盛雄氏
熊本大学名誉教授
※1
7月22日(土)
14時00分~
アイルランドの妖精民話・淵源と伝播 高木朝子氏
熊本高専准教授
※1
9月16日(土)
14時00分~
アイルランドとオーストリア ―その比較地誌― 八田茂樹氏
熊本高専名誉教授
※1
10月28日(土)
14時00分~
ハーンの遺作「日本 一つの試論」 坂本弘敏氏
小泉八雲熊本旧居館長
※1
11月4日(土)
14時00分~
アイルランドの民話と民謡の世界(朗読とおはなし) 斉藤幸子氏
石蕗(つわぶき)の花代表
※1
開講時間はいずれも90分
※1 お菓子の香梅帯山店ドゥ・アート・スペース 参加費200円(飲み物とお菓子)
※2 熊本地震の影響で本年は小泉八雲熊本旧居での開講はございません

協力団体:熊本八雲会 小泉八雲会 小泉八雲熊本旧居保存会 熊本大学小泉八雲研究会 五高記念館友の会 熊本市教育委員会

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2 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) 2-3 小泉八雲の生涯

ラフカディオ・ハーン漂泊の軌跡 -ヨーロッパからアメリカへ-

 2009年11月7日14時から、熊本大学くすの木会館レセプションルームにて、「ラフカディオ・ハーン漂泊の軌跡 -ヨーロッパからアメリカへ-」と題し、ヨーロッパ時代とアメリカ時代のハーンについて、基調講演とシンポジウムが開催されました。
 熊本大学学長の谷口功氏より開会のご挨拶があり、続いて司会の中村青史氏がハーンの孫にあたる稲垣明男氏(*注1)をご紹介され、基調講演「ヨーロッパ時代のハーン -ハーン実母の墓標とその子孫を訪ねて-」をお話ししていただきました。
 シンポジウムでは、パネリストに教授の福澤清氏、客員教授・名誉教授の西川盛雄氏、准教授のアラン・ローゼン氏、司会に中島最吉氏をむかえ、「アメリカ時代のハーン」をシンシナティ時代、ニューオーリンズ・マルティニーク時代、ニューヨーク・フィラデルフィア時代に分けてお話を頂戴し、会場からのご質問にもお答えいただきました。
 また、熊本大学マンドリンクラブによる「ロンドンデリーの歌」「フォスター・ラプソディー」の演奏もあり、拍手喝采を浴びていました。

 (*注1)ハーンの次男稲垣巌氏の長男にあたります

基調講演中の稲垣明男氏
基調講演中の稲垣明男氏
掛け軸 女性の足がない!?
掛け軸 女性の足がない!?
シンポジウムの様子
シンポジウムの様子
熊本大学マンドリンクラブの演奏
熊本大学マンドリンクラブの演奏

  熊本アイルランド協会事務局