市民講座「アイルランドの妖精民話・淵源と伝播」のお知らせ

市民講座「アイルランドの妖精民話・淵源と伝播」は終了しました。ご聴講くださりありがとうございます。

「アイルランドの妖精民話・淵源と伝播」と題し、高木朝子氏による市民講座を開講いたします。受講申し込みは不要ですので、お気軽にお越しください。駐車場が少ないため、公共交通機関のご利用をおすすめいたします。

アイルランドの妖精のルーツは何か。そしてそのような妖精の登場する民話や伝説はアイルランドで作り出された独自のものなのか、または別のところから伝わってきたものなのか。
今回の講座では、アイルランド民話における妖精の淵源と伝播について、人々の語り継いできた民話・伝説や古い写本に残る神話を交えてお話しする。

市民講座「ケルト世界と日本」のお知らせ(終了)

市民講座「ケルト世界と日本」は終了しました。

「ケルト世界と日本」と題し、坂本弘敏氏による市民講座を開講いたします。受講申し込みは不要ですので、お気軽にお越しください。駐車場が少ないため、公共交通機関のご利用をおすすめいたします。

市民講座「ケルト世界と日本」

市民講座「ケルト世界と日本」

市民講座「ケルト神話の神々と妖精」のお知らせ(終了)

市民講座「ケルト神話の神々と妖精」は終了しました。

「ケルト神話の神々と妖精」と題し、高木朝子氏による市民講座を開講いたします。受講申し込みは不要ですので、お気軽にお越しください。駐車場が少ないため、公共交通機関のご利用をおすすめいたします。

市民講座「ケルト神話の神々と妖精」

市民講座「ケルト神話の神々と妖精」

市民講座「哲学者ベルクソンとスピリチュアルなものについて」

市民講座「哲学者ベルクソンとスピリチュアルなものについて」を開講しました。

以下は講座内容になります。

こちらの協会には縁の深いラフカディオ・ハーンは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、「心霊現象」に惹かれていました。私の研究するフランスの哲学者アンリ・ベルクソンも、同じ時期にこの現象に対して、一定の関心を示しています。この発表では、ハーンとベルクソンという二人の西欧人が、どのような思惑で、このいわゆる怪しげな現象に惹かれていたかを追ってみました。
ハーンが心霊現象に惹かれたのは、特殊で地域的な文化や慣習に内側から共感するための手掛かりとしてであるようです。ところが、同じハーンが、明治後半の日本で近代的ナショナリズムを推進する言論に参加しました。この二つの立場は大きく異なるように見えます。しかしハーンの態度には、①特殊なものを西欧人が考える「一般性」「普遍性」から守る、②特殊なもののうちに、特殊なままで追求される、より広い意味での「普遍性」がある、という二つの原則が見て取れます。こういう原則を早くから打ち出した西欧人は、18世紀後半のドイツの歴史哲学者ヨーハン・ゴットフリート・ヘルダーでした。そしてヘルダーのこのような考え方は、17世紀末のドイツの哲学者ライプニッツの哲学に由来すると思われます。ライプニッツは、特殊なものであるそれぞれの個人が、それなりの仕方で普遍的な目的を追求するならば、理想の共同体が作られてゆくという、歴史の目的の理論を提示していました。
ハーンにはヘルダーやライプニッツのような、目的を想定する歴史の哲学の影がうかがえるとともに、もっとあからさまな形では、同時代のイギリスの哲学者ハーバート・スペンサーの強い影響が見られます。スペンサーは社会の発展を、生存競争による適者生存という枠組みで説明しようとしました。ハーンは、上の①と②とならび、③競争社会を生き抜くためには軍事的に強くなければならない、というスペンサーの考え方に同意しながら、明治のナショナリズムを推進したのでした。
ところで、スペンサーの生存競争・適者生存論は、自由に振る舞う個の間での競争を設定し、状況と個の生物学的変異の間に、確率論的な相関を確認します。スペンサーは予め社会の目的など想定しません。ところが実はライプニッツのいう普遍的な目的とは、複数の可能な世界の間の確率分布のことなのです。この確率分布にしたがって、もっとも実現しやすい世界が現実の世界となるというのです。いわば、この確率分布が、ゆるい形での宇宙の設計図です。ですから、スペンサーとライプニッツの、社会の発展についての説明は、そんなに異なるものではないのです。そしてライプニッツのような目的の理論は、日本の伝統的な政治・宗教思想(仏教、朱子学、国学)と相性がいいように思われます。
スペンサーのような適者生存論と、ライプニッツのような普遍的な目的の理論が、こっそりもたれあう関係にあると指摘した哲学者の一人がベルクソンでした。ベルクソンとしては、ライプニッツのような確率論的目的論は、不安な現実を少しでも確かなものにしようという私たちの願望を投影したものにすぎないと考えます。またベルクソンは、生存競争の事実を肯定しますが、スペンサーのような適者生存論については、努力に類する何かを生命進化や社会の根源に想定しなければ、進化も社会の発展は説明できないとして退けます。ベルクソンはそうやって、創造者としての神の努力と愛を信じる立場をとります。ハーンは、歴史的なキリスト教の悪逆非道を根拠に、宗教も生存競争のための武器にすぎないと言いますが、ベルクソンはそのようには考えません。
ベルクソンは、心霊現象についての事例の収集と分析を正面から行った、イギリス心霊研究協会に関与しています。この協会の発足は、まさにスペンサー流の適者生存論が、制限なしの自由競争による社会の道義なき階層化を招くのではないかと危惧した人々によるものです。ベルクソンはこの協会での講演で、確率分布からみれば心霊現象は不可能な現象になってしまうと指摘しながら、こうした現象は事実確認と、数理科学よりは歴史学や法学の手法によって扱われるべきだと主張します。ベルクソンは、生命進化や社会の発展についても、同様に事実の確認によって探究するほかないと主張したのでした。つまりベルクソンの場合、心霊現象は、創造者の努力と愛を確認する事実の、一翼を担うものという資格で注目されています。ただし、創造者はどんな確率分布も設計図としては用意しないとベルクソンは考えます。
ふりかえると、ハーンは文化・慣習の特殊性を示すものとして、心霊現象の注目しました。ベルクソンの考え方は、ハーンのような特殊の尊重感情が、確率論的な目的を経て、適者生存論と合体しないようにする効果を持つと言えます。

市民講座の様子

市民講座の様子

市民講座「ケルトの心意気と美意識」のお知らせ(終了)

市民講座「ケルトの心意気と美意識」は終了しました。

「ケルトの心意気と美意識」と題し、西川盛雄氏による市民講座を開講いたします。受講申し込みは不要ですので、お気軽にお越しください。駐車場が少ないため、公共交通機関のご利用をおすすめいたします。

市民講座(ケルトの心意気と美意識)

市民講座(ケルトの心意気と美意識)